歯の役割と働き
2021.10.06
前回、咀嚼(そしゃく)の重要性を説明しましたが、今回は咀嚼する時に使う歯の働きについてお話致します。
帆を大切に長く使用出来るかは、毎日のハミガキをどの様に行うかで大きく変わってきます。
歯がある事は当たり前の様に感じてハミガキが疎かにならない様、歯の役割を知っていきましょう。
先ず、一番見える場所にある上下の4本。
前歯について。
前歯は口元の中心にあり、顔のバランスや見た目の審美性が大きいです。
その他、発音する時にも大きな役割を果たしており、前歯が無い状態での会話は空気が抜けてしまうので発音しにくく、聞き取りにくくなってしまいます。
アナウンサーや女優など人にもよりますが、言葉を発する職業の方は、歯の治療でかぶせ物が変わった際に、いつも通りに話せるよう滑舌や状態を確認するほどです。
又、食事の際の役割は、物を適度な大きさに噛み切るという事。
これは、咀嚼時の奥歯の負担を軽減し、すり減りにくくする為です。
八重歯(犬歯)は前歯に分類されますが、この歯の特徴は、歯の中で一番強い構造という事。
その為、前歯や奥歯にかかる負担を軽減する働きがあります。
何故、犬歯にその様な働きが出来るのかというと、他の歯と比較して根の部分が一番長いことが挙げられます。
昔からその知識があったのか・・・犬歯は糸切り歯とも呼ばれ、過去には生活に役立つ歯でもありました。
犬歯の後ろにある、小臼歯。
この歯は食べ物を引き裂く役割。
また、噛み合わせの位置と、顎の動きを正しく行う為にも必要になる歯です。
基本的に、どの歯にも言える事ですが、1本でも無くなってしまうと、噛み合わせと顎の動きに大きなダメージを与える事になってしまうのです。
毎日強い力を受けている大臼歯は、食べ物をすり潰したり、消化しやすくする為に細かくする働きがあります。
また、噛み合わせを安定させる役割もあります。
大臼歯は奥歯の2本を指しますが、手前の第一大臼歯が生えてくるのは6歳前後。
幼児期に生えてくる為、手入れが十分に行う事が出来ず、早い段階で虫歯になってしまう方も多くいらっしゃいます。
そして、スポーツをする際や、力を込める時に歯を食いしばりますよね。
力を発揮したい時のサポート役としても役立つ歯でもあります。
歯は、人の印象を左右します。
会話の中で一番視線を集めるのは、動きの大きい口元。
無意識の内に見られています。
そして、良く噛む事でしっかり栄養を摂ったり、消化を助けるだけでなく、様々な場で私達の生活を支えている、縁の下の力持ち。
歯を大切にするのに一番大事な事はハミガキをしっかり行う事。
今日から意識を改めてハミガキをして下さいね。
佐藤